建前の理由はさておき、転職理由のナンバーワンは給料アップだと聞きます。確かに給料アップは重要ですが、もし給料だけであなたが転職先を選んでいるとしたら、少し考えてみることを提案します。
その理由は給料はあなたのスキルやキャリアにともなって上がるものだからです。
高い給料を期待するのであれば、その給料に見合うスキルや経験を積むことです。理由なく給料があがることは絶対にありません。結局のところこれが一番効率よく給料を上げる方法だと私の経験からも思うのです。特に20代、30代前半なら、単に同じような職業でも会社を変わったり、業種が変わるだけで給料があがることもあるとは思います。ただ、その経験に味をしめて給料額だけを追い求めて、転職をするとどこかで壁にぶち当たります。それはどこかで期待する給料と自分のスキルが見合わなくなるからです。転職後にきちんとキャリアプランを考えていればまた話は別ですが、”どこかもう少し給料くれるとこはないかなー?”という姿勢で漠然と転職活動を続けていると本来ならば大きな給与アップが期待できる年齢に達したときに、キャリアの破綻をきたす可能性が高くなります。
そのためには最初の記事、”転職を考える前にやるべきこと”でも紹介したとおり、3年、5年、10年プランをできる限りもっておくことをお勧めします。この方向性に沿わない転職は、本当によく考えて決断するべきです。つまり、もしその転職をするとしたら、この3年5年10年プランも大幅な変更を余儀なくされるでしょう。そこまで大きな変更を加えてもなお、10年後に自分のあるべき目標に到達できるのかどうかよく考えてみてください。
キャリアを築き上げるのはとても時間のかかることです。だからこそ、価値の高いキャリアを築くのは難しく、もし築けたとしたらそれは自分の大きな武器になり、転職市場でも圧倒的な差別要素になるのです。