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履歴書、職務経歴書の書き方:後悔しない転職活動1

転職活動を始めるにあたり、準備すべきことや、心得ておくべきことを手順としてまとめてみました。

最初の記事、”転職を考える前に準備すべきこと”を読んでいただいて、すでにやってみていただいた方にはそんなに難しくないと思いますが、もう少しだけ履歴書、職務経歴書について注意点をまとめておきます。

履歴書や職務経歴書は、自分を商品に例えると、製品カタログや説明書のようなものです。

皆さんも何か製品を購入するときに、カタログを見たりして、どの製品を買うか考えますよね?このカタログが見にくかったり、わかりづらいといくら性能が良くてもやっぱり駄目です。ですから、見やすさ、わかりやすさを重視して簡潔に書きましょう。

まず、わかっていらっしゃる方が大半だとは思いますが、履歴書と職務経歴書は別物です。

履歴書は単なるプロフィールであなたの生い立ちを簡潔に記したものです。ですから、どういう仕事をしたとか、業務上のアピールは履歴書には必要ありません。むしろ、自宅がどこかとか、免許はあるのかとか、資格の有無、学歴についてなどの情報がメインです。あまり、面接における選考で重要視されることがない内容だと思います。(もちろん、自動車の運転が必要なのに免許がないとか、自宅からオフィスまでかなり遠い等であれば聞かれると思いますが)

面接で重要なのは職務経歴書です。私も雇用する立場から、数多くの職務経歴書を見てきましたが、2枚以上にわたってびっしり書かれたものは、少し見ていても集中力が落ちてしまいますし、得てして、そういう職務経歴書は盛り込みすぎで、どれが売りなのかがよくわかりません。いろいろ書いてあって、まぁなんとなく、”いろんな経験はしてきたんだろう”とは思うのですが。

ですから、注意点を以下にまとめてみました。

1)強みをアピールするのはまず2点が3点に絞る。そしてその強みを最大限アピールする、成果、実績を経歴書にはメインで記載する

2)直近の3年程度の経歴をメインに、自分の強みをアピール、3年以前の経験については、もし最近の経験、経歴に大きく寄与しているならプラス、そうでなければ、主な業績、実績をリストする程度でOK。ただし、必ずどの職場の経歴についても成果はいくつか簡潔に記載しておく。そうでないと、成果がないのかと思われてしまう。

3)直近3年の業績、実績は簡潔だが、具体的な成果、数字を使ってできるだけ詳しく書く。(例えば、責任者としてチームをまとめたなら、何人のチームだったかとか、どんな課題を乗り越えたとか、営業なら、大口案件を年にいくつ取ったか、とかその秘訣を少し記載しておく)

4)具体事例は必要だが、守秘義務違反になるような情報は絶対職務経歴書には書いてはいけない(顧客名、案件の金額、プロジェクトの内容詳細等々)。仮に優秀であっても企業コンプラインスの視点で、問題ありと思われてしまう。

5)職務経歴書は2ページくらいが良いと思う。(私の個人的な好みもありますが)重要なことは、職務経歴書の内容が強みを首尾一貫してサポートする内容になっているかと、もう少し話を聞いてみたいと思う内容があるかどうかです。例えば、私の経験でいうと、営業職の候補者を面接したときに、職務経歴書に”ある主要顧客からの受注を1年で1.5倍にした”と書いてありました。でもそれ以上は書いてなかったのです。もう、すぐに面接のアポを取って会いましたね。

多くの方は書類で、できる限り情報を伝えようと努力すると思います。それは確かに重要ですが、書類だけでは絶対に内定を出すことはありません。人を雇う側は何十人もの履歴書に目を通して、だれと会うかを決めるのです。言い換えれば、会いたいと思わせる内容である必要があるのです。これは文字数や情報量の話ではありません。ここに気が付くと、職務経歴書の書き方も変わってくるはずです。本当に重要なのは面接がまず決まること、そして会ったときに、やっぱりこの人だと思ってもらえることです。

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